タバコのお話

最近、飲食店や電車など喫煙席と禁煙席が分けられて、なおかつ喫煙席の数がどんどん減ってきているように思います。一般の人々にもタバコの害について広まってきたことがその要因の1つでしょう。また、広告やテレビのコマーシャルも俳優や著名人を起用しての「タバコはかっこいい」というイメージ戦略も減ってきているように思います。

現在ではタバコに関する数多くの研究が報告されていて、特に喉頭癌、一部の肺癌は明らかにタバコが原因のようです。耳鼻咽喉科では喉頭癌を扱っていますが、実際に喉頭癌と診断のついた患者さんを問診すると、ほぼ100%喫煙者であることが分かります。当然寿命を迎えるまでまったく癌を発病しない方もいらっしゃいますが、タバコを吸っていない人と比べると明らかに癌になる確率は高いのです。

一般的に「タバコがやめられない人は意思が弱い」という言葉をよく聞きます。間違いではありませんが、それだけが原因というわけではありません。タバコにはニコチンが含まれており、この物質には依存性があります。つまりタバコがやめられない方はれっきとした「ニコチン中毒」という病気であり、ある程度医学的な治療が必要な場合があります。しかし結局は本人がタバコをやめたいかどうかにかかっているようです。