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救命救急センター

救命救急センターを受診される患者さんへ

  • 一般の外来とは異なり、受付順ではなく治療の緊急度により診察の順番がかわることがございます。この緊急度を判定するために、診察に先立ち看護師(トリアージナース)が問診させて頂くことがあります。御理解の程よろしくお願いいたします。
  • 重症患者受け入れ時には、待ち時間が長くなることがございます。御理解の程よろしくお願いいたします 。
  • 初診時には軽症に見えても、時間の経過とともに進行し症状が悪化したり、症状が強くなったりする事もあります。帰宅後にそのようなことがあれば、必ず再度受診してください。
  • 応急処置を行い、後日通常の外来で診察を受けて頂くことがあります。御理解の程よろしくお願いいたします。
  • 救急受診され入院にならなかった時は、出来るだけ迅速に、通常の外来で診察を受けてください。
  • 当院はより良質な救急医療を未来にわたって提供できるよう、救急救命士や各種学生の受け入れを行っております。御理解の程よろしくお願いいたします。

概要

救急医療は、患者さんの症状や状態に応じて、主として外来で対応する一次救急医療、入院を必要とする二次救急医療、生命に危険のある患者に対する三次救急医療に区別されますが、当院は最も重症の患者を24時間体制で治療にあたる三次救急の指定を受けています(救命救急センター)。
当センターは、昭和58年2月県下二番目に救命救急センター指定され、当院の位置する湖東湖北救急ブロック(長浜市、米原市、彦根市、犬上郡)を担当する県北部唯一の救命救急センターです。

当センターでは、最も重症な患者さんだけでなく、軽症や中等症の患者さんの診療も行っており、地域医療の中核となるよう励んでおります。軽症から重症まで、年間約16,000件(令和3年度)の診療を行っております。
また、屋上にはヘリポートが設置されておりドクターヘリや防災ヘリによる搬送に常時対応しています。

診療体制

内科系・外科系・小児科・精神科診療の4分野について24時間体制で医師が待機しております。また常勤産婦人科医とも密に連携し、妊婦さんの急病や外傷にも速やかに対応しています。なお平日日中は救急科医師が救命センターに常駐し、対応しています。

平日日中は湖北地域消防本部および彦根市消防本部と連携したドクターカーを運行しています。重症が疑われる事例については医師と看護師が緊急出動し、現場の救急隊員とともに活動しています。特に生命にかかわる重傷外傷については24時間体制で重症外傷専門チームが待機し、治療に当たっています(総合外傷センター)。
また専門的な治療に備えて各科の医師が常時呼び出しに応じられるような体制をとっております。看護師、薬剤師等の多職種のスタッフも常時待機し、突然の心臓発作や脳卒中などの急患の皆さんに対しても、適切な診療にあたれるような体制をとっております。

救急外来部門

  • 診察室(4室)、救急処置室(3床)、高度除染室(1床)、点滴室(経過観察室)を配置し、病状に応じて最適な部屋を使用しています。
  • 点滴室は最大11床まで同時使用が可能です。
  • 放射線撮影室(CTスキャン、血管造影、MRI、一般撮影)、高度除染室はすべて救急処置室と直結しています。
  • 脳卒中や脊髄損傷などは救急専用MRIを活用して迅速に対応しています。
  • 感染症外来スペースを別に設けています。
  • 一般患者と救急患者の導線を分離しています。
  • トリアージナースによる緊急度判定を行っています。

救急入院病棟(3東病棟)

3階に救急入院病棟を設置し、同一フロアに手術室、集中治療室(ICU : Intensive Care Unit)を集約し、包括した救命救急医療が可能となっています。
ICUでは全身管理を要する重症の患者に対して集学的治療を行っています。集中治療医と各診療科主治医が協力して診療を行うセミクローズタイプICUであり、病床数は7床です。

また、週3回、主治医・ICUスタッフを含めた多職種で救急・ICUカンファレンスを行い、患者の情報共有と治療方針の確認等を行っています。医師だけではなく、看護師・薬剤師・理学療法士・栄養士やソーシャルワーカーを含めた多職種と連携し、それぞれの専門知識を集約し各々が得意分野を担うことで最良の医療を提供できるよう、スタッフ一同努力しています。

令和3年度重症特殊管理実績

ICU入室患者数 351人
ICU平均在室日数 4.57日
人工呼吸器管理症例数 79例
腎代替療法実施症例数 37例
PCPS(V-A ECMO)実施症例数 5例
V-V ECMO実施症例数 5例

令和3年 救急搬送応需率

救急車来院患者数 3,666人
救急車受入要請件数 3,668件
応需率 99%(計算式:救急車来院患者数÷救急車受け入れ要請件数×100)
不応需件数 2件
不応需理由 緊急性なし : 1件
コロナ陽性患者のため保健所へ連絡促す : 1件

※消防より不搬送、キャンセルの連絡があった事例に関しては含まない

救急医療の適切な利用について

事故や急病などの場合にいつでも、どこでも、適切な医療がより早く受けられるような救急医療体制について誰もが安心して日常生活を送るための基盤としてその整備が求められています。 県内には在宅当番医等による初期救急医療体制、病院群輪番制による第2次救急医療体制、救命センターによる第3次救急医療体制の体系的な整備が進んでいます。当院は第3次救急医療体制として救命センターを設置し、各医療施設や救急医療患者搬送機関との連携のもとに、脳卒中、心筋梗塞、頭部損傷などの重篤救急患者を受け入れるために24時間体制で対応しておりますが、事故や災害の態様の多様化や増加しつつある需要に対処するため第3次救急医療体制の重要性はますます高まっております。

消防庁救急救助課によると、令和2年中の救急出動件数は、約593万件、救急自動車は、1日平均1万6,211件約5.3秒に1回の割合で出動している。国民の24人に1人が搬送されたことになる。搬送された人のうち、死亡、重症などの傷病者の割合は全体の54,4%。その一方で緊急性のない軽症傷病者などが45,6%を占めていることが問題点として指摘されております。

 
緊急性の高い患者さんを少しでも早く搬送し治療するためにも、症状が軽い場合はご自分で最寄の医院や病院へ行かれたり、又、体の調子がおかしいかなと思ったら、早めに診察を受けるなど、救急車の適正な利用と緊急性の高い患者さんへの救命処置に対するご理解とご協力をお願いいたします。

その他

通常外来診の診療時間中に救命センターを受診された場合、トリアージの結果通常外来での受診が適当と判断した際は通常外来での対応とさせていただくことがあります。
また、専門性の高い疾患の場合も専門診療科や近隣の開業医受診をお勧めすることがあります。(例、数日前から眼が痒い→近隣の眼科クリニックを推奨)