生理検査室へようこそ

生理検査では、どの検査も患者さまにリラックスして受けていただくことが一番大切です。患者さまに安心して受けていただけるよう、患者さまの立場にたって対応することを心掛けています。どうしても初めての検査は不安になられることと思います。検査によっては、食事や入浴の制限のあるものもあります。充分理解した上で受けていただけますように、何なりとお尋ねください。

また、女性患者さまで女性技師希望の場合、極力思いに沿いますよう対応させていただきますので、受付時にお伝えください。

標準12誘導心電図

標準12誘導新電図

心臓の筋肉はリズミカルに微量の電気を発生させていて、これを記録したものが心電図です。

通常両手首・両足首・胸部に計10個の電極をつけて、いろいろな方向から心臓を見ていきます。電極装着のときに少し冷たく感じられるかも知れませんが、それ以外は無痛の検査です。

不整脈の診断には不可欠な検査です。また、心肥大や急性心筋梗塞、狭心症などの心臓の形や機能の異常に対しても補助的な情報を与えてくれます。

手首と足首、胸のところが出るようにベットにあおむきで寝て頂きます。出来るだけ力を抜いてリラックスして下さい。 小さなお子様の場合、 保護者の方と協力してあやしながら、もしくは眠って頂いて検査する事があります。

マスター負荷心電図

2段の昇降台を 一定のスピードで 3分間 (場合により 1分30秒間、4分30秒間のときもあります)昇り降りした後、心電図変化を観察し、運動により引き起こされる不整脈や狭心症症状の有無を調べます。

検査前に 症状についての簡単な問診をさせていただく事があります。 また、昇降台には約20cmの段差がありますので、膝・腰の疾患や症状のある方は事前にお伝え下さい。

呼吸機能検査

呼吸機能検査

空気 (検査によっては特殊ガス)を吸ったり吐いたりして、肺の容量や吐き出す速度を測定したり、 体内へのガスの取込み状態を測定します。それによって 肺や気管支の働きやその状態を調べます。喘息や、近年増加傾向のたばこ病ともいわれるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の診断に用いられます。

この検査は、患者さまご本人の努力とご協力が必要です。ややしんどい検査ではありますが、一緒に頑張りましょう。

ホルター心電図

ホルター心電図

身体に5枚のシール電極を貼り、小さな携帯用心電図記録器を取り付けて24時間の心電図を記録します。それにより寝ているときなどの安静時や仕事中など活動時に起こる不整脈や狭心症症状の出現の有無を調べます。

また、常には身体に電極装着不要で、患者さま本人が症状を感じたときだけ心電図を記録することのできる携帯型心電計の貸し出しも行うようになりました。

翌日24時間後に記録器を外すため、再び来院してもらいます。記録中は簡単な行動記録表をつけていただき、解析の際の資料とします。 シール電極を使っていますので、当日のお風呂やシャワーは控えていただきます。

電極は通気性のよいシールになっていますが、一日中(特に夏場)となると、皮膚の弱い方には痒み・かぶれ等の症状が出ることがあります。気になる方はおたずねください。

また、交流障害の影響で電気製品の使用に対して制限があります。詳しい説明は、当日もう一度担当者がいたします。

超音波検査

超音波を各臓器に発射し戻ってくる波を利用して 身体の内部を調べます。 超音波は身体に害を及ぼさないので安心して受けていただけます。

電子カルテ導入後、記録を全て電子媒体に保存できるようになりました。そのため、依頼医にはどこからでも電子カルテ上で閲覧できます。診察時には動画像も見られるようになり、より詳しいところまで確認できるようになりました。

心臓超音波検査

心臓の大きさや壁の動き、弁の働き、血液の流れ具合を調べます。それにより 心臓の機能や心疾患の有無およびその状態が分かります。

心臓超音波検査

心臓の右心房と左心房を隔てる心房中隔に、元々胎児期には穴があり、これが塞ぎきらずに残ってしまう病気です。穴が空いていることで、本来左心房から左心室そして全身へ流れるべき血液の一部が圧力の関係から左心房から右心房へ血液が移動してしまいます。(:短絡、シャント)そのため、穴の大きさのよっては動悸や息切れ、疲れやすさを感じやすくなることがあります

頸動脈超音波検査

頸動脈は脳に血液を送る大切な血管です。 この検査は 血管壁の厚さを計測したり、血管の様々な部位で血流速度を測ります。 これらのことから 動脈硬化の度合いや脳梗塞など血管疾患の発症リスクを推測することができます。

頸動脈超音波検査

血管壁は、内膜・中膜・外膜からなる3層構造をしています。プラークとは、動脈の血管の内膜にコレステロールや脂肪などの物質と血液中にあるマクロファージといわれる物質が沈着したものです。総頚動脈は頭に血液を送る大事な血管で、ここでのプラークの厚みが1.1mmを越えてくると動脈硬化が進んでいると判断されます。プラーク自体で血管の内腔が狭くなったり、またこれがはがれることで血の塊(血栓)ができてそれより先の血管を塞いでしまうことがあります。その結果、首から頭への血流が途絶えてしまうことになります。

上下肢動脈超音波検査

「ある一定距離を歩くと足が疲れたり、痛みが出る。 ある時間 立ち止って休憩すると再び歩けるようになる。」などの症状 (=間欠性跛行)がある方、 また 左右の腕で血圧に差がある方は それぞれの動脈がどこかが狭くなっている可能性があります。 この検査では 動脈の狭窄の状態や血流速度を調べ、治療の方針を決定するのに用います。

上下肢静脈超音波検査

エコノミークラス症候群という言葉を耳にされた事があると思います。 飛行機で長時間、座席に同じ姿勢で座ったままでいることで、膝の裏あたりの静脈の血液の流れが悪くなり、血の塊(血栓)が出来てしまう病気のことです。 急激に手足が腫れてきた方の中には静脈に血の塊が出来ていることがあります。放置すると、 その塊(血栓)は血管を通って肺へ飛び、『肺塞栓症』という病気を引き起こしてしまうことがあります。 この検査では 静脈血栓の有無を調べます。  また、静脈には弁があり 血液の逆流を防いでいますが、うまく機能しなくなると静脈瘤が出来てしまうことがあるので、その弁の働きも調べます。

腎動脈超音波検査

腎臓につながる血管が動脈硬化などにより細くなると、血圧が上昇して 腎血管性の高血圧症となる事があります。この状態が長く続くと腎機能の低下をきたします。 超音波を用いて腎動脈や腎実質内の血流状態を調べます。

心臓、頸動脈および上肢の超音波検査では食事制限はありません。

下肢および腎動脈の超音波検査は お腹から下の血管の検査なので、腸管ガスの影響を強く受けます。その為、空腹状態での検査となります。また 喫煙も腸管ガスの発生を多くしますので、 6時間前から喫煙を避けていただくことが望ましいです。

検査をスムーズに行なう為にもご協力お願いします。

ABI・脈波検査

ABI・脈波検査

ベッドに寝ていただいた状態で 両腕・両足の血圧を同時に測定し、その比から血管の硬さや血行の状態(動脈硬化など)を調べます。 足が冷たかったり しびれのある方、 少し歩いたら足が疲れて動けなくなってしまう方の中には 動脈の壁が硬くなったり、厚くなっていることが しばしば あります。

動脈硬化は高血圧や肥満、喫煙によって より増悪し、放っておくと 心筋梗塞や脳梗塞などに発展する可能性があるので、早期発見が大切です。

検査では心臓の音をひろうセンサー(心音図)や心電図の電極を同時に装着しています。検査中、お喋りや体の動きがアーチファクトになりますので、極力安静にしていて下さい。但し、両腕・両足は同時に加圧されますので気分の悪い場合は早めにお伝え下さい。

脳波検査

脳波検査

頭皮上で脳から発生する微弱な電位を記録します。脳の機能的な状態を調べることで 意識がなくなったり、痙攣が起こる原因を探ります。

脳波計が更新でペーパーレスとなり、全て電子媒体に保存出来るようになりました。そのため、依頼医には電子カルテ上で迅速に判読していただけます。

検査中、睡眠や光の刺激、また 大きな呼吸をする事で、脳波に変化を及ぼしたり 突発的な波が発生することがあります。 それが病気等に対する診断の決め手になります。 環境が変わって眠りにくいかもしれませんが、適切な診断・治療を早めに受けていただく為にも睡眠調整にご協力下さい。 自然睡眠が一番望ましいのですが、どうしても 眠りにくいときには睡眠導入剤を使用する事があります。 詳しくは主治医にお尋ね下さい。

神経電気生理学検査

神経電気生理学検査

手足が動かしにくかったり、痺れを訴えられた場合に 皮膚の上から神経の走行に沿って電気の刺激を行ないます。それによりその刺激が伝わる速さやその反応波形より、神経の状態を調べます。 神経には 感覚を司る神経と運動を司る神経があり、それぞれについて調べます。

また、 音の刺激や光の刺激をする事により、大脳皮質にある各々の感覚 (聴覚・視覚) を司る領野に伝わる電位を調べ、中枢の働きを見る検査もあります。

また、新生児の聴力検査(AABR検査)の病棟出向も請け負い、新生児の難聴早期発見に貢献しています。

電気の刺激を痛みとして感じる方もいらっしゃいます。 一時的なものですので段々と和らいでいきますが、痛みのひどい方や不快に感じられる方は休憩しながら出来ますので気軽にお伝え下さい。

聴力検査

難聴やめまいを訴える方の中にはある一定の音域の音が聴こえにくくなる事があります。色々な音を聴いて頂いて、耳の聴こえの状態を調べます。 また、音の伝わりやすさを調べる鼓膜の検査なども行ないます。

微小な音なので、集中して聴いていただかなければなりません。 気分が悪い方は早めにお伝え下さい。