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乳房温存療法

近年の乳癌診断技術の向上と一般に対する啓蒙により乳癌も比較的早期に発見されるようになってきました。それに伴い手術術式も縮小化に向けて研究が続けられ、ある程度の病期においては放射線療法を加える乳房温存療法と乳房切除術の長期生存率に差がないという報告が出ています。


適応


  • 腫瘤の大きさが3.0cm以下
  • 各種の画像診断で広範な乳管内進展を示す所見(マンモグラフィで広範な悪性石灰化を認めるものなど)のないもの
  • 多発病巣のないもの
  • 放射線照射が可能なもの。従って以下のものは原則として除外する
    1.重篤な膠原病の合併症を有するもの
    2.同側胸部の放射線既往照射のあるもの
    3.患者が照射を希望しないもの
  • 息者が乳房温存療法を希望すること

外科手術(乳房温存手術)

乳房温存療法では放射線照射が併用されることから、乳頭近傍の腫瘤に対処できます。

(1)乳房円状部分切除術

しこりとその周囲の正常乳腺を部分的に丸く切除します。切除する範囲が比較的小さいので、乳房の小さい人でも乳房の変形が少なくてすみます。

(2)乳房扇状部分切除術

しこりとその周囲の正常乳腺を乳頭を中心にして扇状に切除します。乳癌の拡がりを考慮した合理的な切除であるが、乳房円状部分切除術に比べ切除範囲が広くなる場合が多く、美容面に対する工夫が大切です。

放射線治療

1999年に発表された「乳房温存療法ガイドライン」では「乳房温存療法とは乳房温存手術とは乳房温存手術と腋窩郭清の後に残存乳房に対し乳房照射を加える」と記されています。放射線治療を加えることにより乳房内再発の頻度は20-30%より3-10%と1/3から1/4に減少します。しかしながら放射線治療を必要としない患者さんもあり現在検討中です。
方法としては週に5回で5週間で合計50Gyの照射を行い、断端が疑わしい場合は追加照射(boost:プースト)を施行します。
(当院では今回の病院改築に伴い平成14年1月より放射線治療施設が完備されました。基本的に通院できる患者さんは外来通院で治療を行っています。)

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