1. プログラムの名称
長浜赤十字病院臨床研修プログラム (臨床研修プログラムはこちら)
2. プログラムの目的と特徴
目的
研修プログラムの目的は、「人道・博愛」の赤十字精神にのっとり、やさしさのある全人的医療を提供するという当院の理念のもと、医師として必要な診療に関する基本的知識を中心に臨床検査、治療法を学び病者に対するやさしい応接ができるような研修を目的とします。また、将来いかなる科を選択しても役立つプライマリケアが十分できるような医師を2年の間に養成します。
特徴
豊富な症例経験を通して技術の修得が可能です
本院併設の24時間体制の救命救急センターでは1次救急から3次救急疾患まで症例数が多く、救命センターの当直を通じて内科的疾患や外科的疾患などあらゆる科の症例を経験することができ、救急に対する基本的な初期診療能力や応急処置、手術の修得が可能です。
プライマリケアから専門性の高い診療、地域医療まで
本院は地域開業医から患者相互受託、検査依頼をうけるなど、中核病院としての機能を持って先端医療を遂行しており、各科をローテートすることによりプライマリケアから専門性の高い診療まで学ぶことができます。一方、病診連携の下に在宅医療看護を行っているので、在宅ケアの実態や地域医療情勢についても研修することができます。
3. 研修計画
期間割

- 「必修分野」の救急部門は、救急部(救命救急センター)4週、麻酔科4週、救命救急センター当直(週1回)で計12週とする。
- 一般外来は、内科、 外科 、 小児科 、地域医療の 研修中に研修する。
- 「将来専門としたい診療科」は次の診療科より概ね4週間単位で選択する。
- 糖尿病・内分泌内科
- 神経内科
- 消化器内科
- 循環器内科
- 小児科
- 外科
- 整形外科
- 形成外科
- 脳神経外科
- 皮膚科
- 泌尿器科
- 産科
- 婦人科
- 耳鼻いんこう科
- 放射線科
- 麻酔科
- 精神科
- 救急科
- 地域保健
- 滋賀医科大学医学部附属病院、市立長浜病院(協力型相当病院)にて、2年次の「将来専門としたい診療科」の期間中に研修を行うことができる。なお、研修を希望する診療科と研修期間は各病院と調整して決定する。
研修医の勤務時間
8:30 ~ 17:00
教育に関する行事
オリエンテーション
オリエンテーションを研修当初に行います。
救命救急センター集中治療カンファレンス
毎週月曜日、水曜日、金曜日に早朝8時から救命救急センター内の専用カンファレンスルームにて救急科部専任医師をはじめ看護師、薬剤師、検査技師、理学療法士、MSW等のコメディカルも参加して症例検討会を行っています。

各診療科部長による救命救急センター当直に対する講義
4月から6月にかけ、研修医を中心とした新人医師に対し救命救急センター当直に対する講義を各診療科部長から行います。
症例検討会・勉強会・抄読会・カンファレンス
各診療科で修練中は、当該科の症例検討会、勉強会、抄読会、カンファレンスに参加します。
学術講演会
院内の学術講演会に参加し学習できます。

研究発表・論文
研修医は、院内のCPCなどの症例検討会や各種学術研究会で1回以上研究発表を行い、2年間で少なくとも1編の学術論文を投稿することが望まれます。

大規模災害訓練
当院は災害拠点病院でもあり、年に1回大規模災害訓練を行っています。研修医も訓練に対し各部署に配置されるため、訓練の準備に対して行われる講義を受講する必要があります。

4. 研修医評価
研修医は各診療科の研修が終了後、自己評価を記入した到達目標を研修管理委員会に提出します。また、指導医は研修医の評価を研修管理委員会に提出します。研修管理委員会は提出された資料をもとに研修医の総合的な評価を行います。